鷲見太郎/TARO WASHIMIの歴史

インディアンジュエリーの技法を用いたオリジナルスタイルのジュエリーを展開するブランド「鷲見太郎/TARO WASHIMI」。



全て手作業で製作されているオリジナルジュエリーは、原型にワックスを一切使用しないというこだわりを持ち、高い技術と繊細な美しさで2009年のブランド創設以来、国内を始め海外でも高く評価されています。



「鷲見太郎/TARO WASHIMI」は、卓越した彫金技術もさることながら、躍動感溢れるデザインも魅力的となっており、ブランドのルーツは、創業者である鷲見太郎の幼少時代の家庭環境が関係していると言われています。



ブランドの歴史を知ることで「鷲見太郎/TARO WASHIMI」がどのような経緯で誕生し、多くのインディアンジュエリーファンから愛されている理由が分かるかもしれません。



そこで今回は、「鷲見太郎/TARO WASHIMI」の歴史をご紹介します。




鷲見太郎/TARO WASHIMIの歴史
第一章 創業者鷲見太郎氏の誕生



1975年、東京都立川市にて「鷲見太郎/TARO WASHIMI」の創業者であり、デザイナーの鷲見太郎氏が誕生しました。



画家の父とピアノ教師の母という芸術一家の元に生まれた太郎氏は、幼い頃から絵画や彫刻などのアートに触れる機会が多く、その影響で暇なときは自分で何かを作って遊んでいるような幼少期だったようです。



1980年代に入るとDIYブームが巻き起こり、太郎氏もものづくりに目覚めていくようになります。



そして、17歳にはレザーバッグの製作を始めるようになり、本格的にものづくりの道に進むようになります。




鷲見太郎/TARO WASHIMIの歴史
第二章 インディアンジュエリーと出会う



太郎氏は、レザーバッグの製作に続き、レザーバッグに合わせる金銀製品や金具に使用するパーツの製作も行うようになります。



そして、インディアンジュエリーと運命の出会いを果たし、強く惹かれるようになります。



その後、26歳の太郎氏は、インディアンジュエリースタジオで働き始めるようになります。



スタジオでは主に仕上げの作業を担当しており、ジュエリー製作の技法や彫金技術は独学で学び、身につけていったようです。



また太郎氏は、20代半ばに1年間のバックパッキングに旅立ちました。



タイ、カンボジア、マレーシア、インド、オーストラリアを訪れ、それぞれの国の人々との交流や風景、歴史、伝統、異文化を学んでいき、この経験で得たインスピレーションが後のブランドで展開されるジュエリーのデザインの源となっていきます。




鷲見太郎/TARO WASHIMIの歴史
第三章 TARO WASHIMIを設立



そして2009年、鷲見太郎氏は30歳で独立を果たし、ブランド「鷲見太郎/TARO WASHIMI」を立ち上げます。



ネイティブアメリカンをベースに、インディアンジュエリーの技法を用いて展開され、作品のインスピレーションの源である「art」と「music」は、画家の父とピアノ教師の母の元に生まれた太郎氏のルーツとなっており、さらに自然とふれあい、楽しむことを表す「nature」が新たな作品のテーマとして加わりました。



「鷲見太郎/TARO WASHIMI」には様々なこだわりが詰まっており、1つ目が完全ハンドメイドです。



「鷲見太郎/TARO WASHIMI」で展開しているジュエリーやレザーアイテムは、全て手作業でひとつひとつ丁寧に作られており、ジュエリーを作る為の道具も全て手作りのものを使用しているというこだわりがあります。



さらにジュエリーだけでなく、レザーアイテムも全てハンドメイドで作られています。



ミシン縫いでは入れることができない”ロウ”を手縫いで入れることによって、防水性を持たせて劣化から糸を守り、強度を高めているなど耐久性にもこだわり、手縫いならではの風合いを楽しむことができます。



2つ目が彫金作業での製作です。



比較的制作が容易なワックス製法で製作を行うブランドが多い中で、「鷲見太郎/TARO WASHIMI」のジュエリーは、原型にワックスを一切使用せず、棒状または板状の銀から削り出し、1つ1つ手作業で彫り込んでいます。



この作業は制作にとても時間が掛かるものの、全て彫金作業で製作することで躍動感溢れる造形や流れる様な美しい曲線、動きのあるデザインを表現することができ、付け心地の良さも計算することができます。



3つ目は品質です。



「鷲見太郎/TARO WASHIMI」は品質にもこだわりがあり、ジュエリーには、925シルバー・K18ゴールドを使用しています。



高純度の銀を使用すると劣化によって曲がったり、切れが生じることがありますが、925シルバー・K18ゴールドの素材は経年劣化による風合いが出にくく、購入時の美しい形状をいつまでも保つことができます。



また一方でレザーアイテムには重厚感のあるサドルレザーを使用しており、サドルレザーは、使い込むほど風合いが出てくる革で、経年変化を存分に楽しむことができます。



太郎氏は「ジュエリーは毎日身につけるアイテム。室内だけでなく自然の大地、太陽、光の中で楽しんで欲しい」と話し、さらに「時間をかけて生み出したものほど、仕上がりにも納得できる」と、ものづくりへの熱い思いを語っています。



1つの新作を完成させるために半年や1年費やすこともあるなど、これまで生み出されてきた作品は、どれも太郎氏の魂が刻み込まれており、作品から太郎氏の情熱を感じることができるのも人気の理由のひとつかもしれません。




鷲見太郎/TARO WASHIMIの歴史
第四章 オリジナルスタイルのジュエリー



「鷲見太郎/TARO WASHIMI」で展開されているジュエリーは、どれも太郎氏本人がデザインを行っており、太郎氏のオリジナルスタイルで創り上げられるジュエリーは、実際に太郎氏がフィールドで見たものや感じたものを表現しています。



ネイティブアメリカンをベースに、大自然からインスパイアされたモチーフやイメージをデザインに取り入れており、「鷲見太郎/TARO WASHIMI」のジュエリーで多く見られる流れるような美しい曲線は、自作の鏨(たがね)で彫り入れていく手法で表現しています。



インディアンジュエリーの定番であるイーグルをモチーフにしたデザインは、「鷲見太郎/TARO WASHIMI」でもブランドを代表するモチーフとなっており、「イーグルペンダントトップ」、「イーグルリング」と言ったアイテムは、イーグルの繊細な羽が美しく表現されており、彫金技術の高さを存分に垣間見ることができます。



またインディアンジュエリーでは海や空などの自然界の青色を表現するためにターコイズを使用するのが定番ですが、「鷲見太郎/TARO WASHIMI」では太郎氏がお気に入りだと言う天然石のオパールを使用しています。



オパールをインディアンジュエリーに組み合わせるのは、最近では多くのブランドで登場していますが、太郎氏が先駆けだったと言われています。



このように「鷲見太郎/TARO WASHIMI」のジュエリーは、ネイティブアメリカンの技法を用いれつつも、他のブランドには無いオリジナリティが溢れており、実際に触れてみることで完成度の高さに魅了されるかもしれません。




鷲見太郎/TARO WASHIMIの歴史
第五章 国内外で高い評価を得るように



太郎氏が創り出す高い技術と美しさを放つジュエリーは、国内だけでなく海外でも高い評価を得るようになり、幅広い年齢層から愛されるブランドへ飛躍を遂げていきます。



現在、直営店は東京の新宿を始め、さらに大阪に2店舗、京都に1店舗を構えており、2019年12月には、公式通販サイトの「TARO WASHIMI ONLINE」がオープンし、店舗に足を運びにくい遠方の人でも手軽に「鷲見太郎/TARO WASHIMI」の商品を購入できるようになりました。



直営店では、デザイナーの太郎氏本人が来店するイベントを開催することもあるので、興味を持った方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?



今後も「鷲見太郎/TARO WASHIMI」は、日本を代表するインディアンジュエリーブランドとして駆け抜けていくことでしょう。




まとめ



今回は、鷲見太郎/TARO WASHIMIの歴史についてご紹介しました。



ジュエリーに込められているインスピレーションは、幼少時代から現在に至るまでの太郎氏の様々な経験が大きく反映されており、だからこそ多くの人々を魅了する唯一無二の繊細で美しいジュエリーが作れるのかもしれませんね。



元々インディアンジュエリーが好きな方はもちろんのこと、最近ジュエリーに少し興味が沸いてきたという方も「鷲見太郎/TARO WASHIMI」をぜひチェックしてみてはいかがですか?