【FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)の歴史】

「FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)」は、太陽のモチーフをトレードマークに、ネイティブ系や自然界に存在するものをモチーフにしたアクセサリーを展開している、シルバーアクセサリーブランドです。



1996年に高円寺で創業し、シルバーアクセサリーは店内に併設された工房でひとつひとつ手作りで丹精を込めて制作をしていると言うこだわりがあり、卓越した彫金技術や品質の高さで多くの人々を魅了し、有名芸能人にも多くの愛用者がいることでも知られています。



現在はシルバーアクセサリーの激戦区でもあり、多くのライバル店が軒を連ねる原宿に店舗を構え、日本を代表するシルバーアクセサリーブランドとして躍進を遂げ続けているファーストアローズですが、他の有名シルバーアクセサリーブランドと一体何が違うのかよく分かっていないと言う方も多いのではないでしょうか?



そこで今回は、人気シルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」の歴史をご紹介します。




FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)の歴史
①シルバーアクセサリーとの出会い



「FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)」は、伊藤一也が手掛けるシルバーアクセサリーブランドで、現在も伊藤一也氏がブランドのオーナー兼デザイナーを務めています。



ファーストアローズの歴史の始まりは、1980年代後半に遡ります。



伊藤一也氏は、自身が中学2年生のときに原宿のとあるシルバーアクセサリーブランドに衝撃を受けます。



それ以来伊藤氏は、シルバーアクセサリーの世界に虜になり、後世に残るようなシルバーアクセサリーを自分の手で作り出したいと心に誓うようになります。



伊藤氏は、17歳になるとシルバーアクセサリーブランドに弟子入りを果たし、彫金技術を磨き上げていきます。



そして、伊藤氏は21歳と言う若さで独立をし、念願だった自分のブランドを立ち上げます。




FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)の歴史
②高円寺に第一号店がオープン



そして1996年、東京杉並区の高円寺に小さな工房を併設したショップ「FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)」をオープンします。



ここから、ファーストアローズのブランドが正式に始動します。



ファーストアローズのコンセプトは、「すべての起源とされる太陽をモチーフにしたトレードマークが、それを身に着けた人の力になり、その願いを込めて、FIRST ARROW’sのArrow(矢)が、より良い道を指し示し、幸運へ導かれるように」と言う伊藤氏の想いが込められています。



質感や色彩等素材の特性に気を配り、美しさを最大限に引き出し、デザインを調和させながらジュエリーの完成度を高め、永久に愛用できる作品を提供したいとの考えから、ファーストアローズのすべてのジュエリーアイテムには永久保証がついています。



さらに、品質・意匠ともに、ひとつひとつのジュエリーに絶対的な価値を与えられるように、丹念に、大胆に、繊細に、そして妥協無く制作をすると言うこだわりも持ち合わせています。



ファーストアローズの作品は、どれも見えない部分や細かいディテールも丹念に仕上げられており、大胆でありながらも繊細さを感じることもでき、その品質は他のシルバーアクセサリーブランドにも引けを取らない出来だと定評があります。



当時、まだ若干22歳だった伊藤氏でしたが、伊藤氏が手掛ける繊細で意匠を凝らしたシルバーアクセサリーは、シルバーアクセサリー好きの人からも徐々に支持を得るようになり、次々に新たな顧客を増やしていくことになります。




FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)の歴史
③アイテムの意味



ファーストアローズでは、主に太陽や植物、生き物などの自然界に存在するものをデザインに取り入れています。



その中でも、ネイティブ・アメリカン(インディアン)に伝わるモチーフを数多く取り入れており、それぞれのモチーフには特別な意味合いがあります。



意味合いを知ることで、より愛着が湧いてくるかもしれません。



そこで、人気モチーフの意味合いをご紹介しましょう。


[1.イーグルフェザー]


ファーストアローズで展開されているシルバーアクセサリーの中でも特に高い人気を誇るのがイーグルフェザーです。


イーグルは、神と交信できる唯一の動物とされており、イーグルの羽には、勇気の象徴と言う意味が込められています。


職人の手によって、見事に再現された美しいイーグルの羽は、一見の価値ありです。

[2.唐草・アラベスク・フラワー]


優雅で華やかな印象を持つ唐草・アラベスク、そして女性人気も高いフラワーなどの植物をモチーフにしたジュエリーは、 ファーストアローズでも人気が高く、ネイティブ系モチーフとはまた一味違う魅力を堪能できます。


これらの植物は、生命、生命力、実りなどを表し、太陽と唐草によって地球を表現しています。

[3.イーグルクロー]


ファーストアローズで展開されているモチーフの中でも一際ワイルドな雰囲気を放つのが、「イーグルクロー(鷹の爪)」です。


イーグルクローには、何かを掴むと言う意味合いがあり、夢を掴みたいなど、自分が持つ願望を叶えてくれると言われています。

[4.ベアークロー]


ネイティブ系の人気モチーフの1つである「ベアークロー(熊の爪)」は、病気や災いから身を守る効果があるとされており、インディアン達はお守りのように身に着けていたと言われています。


また、力強さや癒しの象徴でもあり、部族によって様々な解釈があります。

[5.メディスンホイール]


円の中に4つの隙間が開いているのが特徴的な「メディスンホイール」は、4つの方向である東西南北を表現しており、全てがつながり調和すると言う意味があります。


インディアンの間では聖なる輪、生命の輪、魔法の輪とも呼ばれており、身に着けることでパワーバランスが整い、様々な悩みを解消できると言われています。




FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)の歴史
④原宿に移転



2006年、ファーストアローズは本店を多くのシルバーアクセサリーブランドのショップがひしめき合う東京・原宿に移転することになります。



伊藤氏が中学生のときに衝撃を受けたシルバーアクセサリーブランド店のほど近くに出店し、今もファーストアローズの聖地として、連日、世界中から多くのファーストアローズファンが訪れています。



店内には、伊藤氏を始めとする職人たちが丹精を込めて制作したシルバーアクセサリーが所狭しと並んでおり、圧巻のラインナップは、ファンならずとも感激することでしょう。



販売品以外にも、店内には伊藤氏のアンティークコレクションが展示されており、ショッピングを楽しみながらこだわりの世界観も堪能することもできます。



さらに原宿店には工房が併設されており、ファーストアローズの全てのアイテムはこの工房で伊藤氏を含む5人の職人の手によって作られています。



そのため、どこの店舗よりもいち早く新たなアイテムが店頭に並ぶので、 誰よりも早く、ファーストアローズの新アイテムをゲットしたいと言う方は原宿店に足を運ぶのがおすすめです。




FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)の歴史
⑤「FIRST ARROW`S ORIGINE」がオープン



2017年、ファーストアローズは、高円寺に新店舗「FIRST ARROW`S ORIGINE」をオープンします。



この店舗は他のファーストアローズの店舗とは一味異なり、ファーストアローズの商品に加えてアンティーク商品の取り扱いもあり、さらにコーヒーなどの飲み物を提供するカフェも営業しています。



伊藤氏は、元々はバイクなどのコレクションを置くガレージを探していたところ、たまたま駅から近く、ショップにできそうな良い物件を見つけたそうで、ブランドの創業した高円寺は、思い入れもひとしおだったこともあり、地域の活性化につなげられたらと言う理由から開店に至ったと話しています。



店内には、伊藤氏の趣味であるヴィンテージモーターサイクルやアンティークグッズのコレクションが数多く展示されており、 伊藤氏のライフスタイルを垣間見ることもできます。



ファーストアローズファンなら一度は訪れておきたい店舗ですが、営業日は不定期の為、来店する際には事前に原宿店に問い合わせをするようにしましょう。




FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)の歴史
⑥福岡に直営店がオープン



2018年夏、九州エリア初のファーストアローズである「ファーストアローズ福岡店」がオープンしました。



アクセスしやすい大名エリアにある福岡店は、店内に入るとまずヴィンテージの貴重なハーレーがお出迎えしてくれます。



広く明るい店内には、シルバーアクセサリーを始め、様々なアイテムが陳列されており、直営店ならではの充実した品揃えを誇ります。



九州のファーストアローズファンの方はもちろんのこと、旅行で福岡に行った際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?




FIRST ARROW’s(ファーストアローズ)の歴史
⑦創業25周年



2021年2月9日にファーストアローズは創業25周年を迎えました。



1996年に高円寺の小さな工房から始まったファーストアローズは、現在、4つの直営店、そして日本全国に沢山の取扱店があります。



店舗では25周年を記念してシリアルナンバー入りのストレートフェザーや、新モチーフであるドリームキャッチャーなどファン垂涎の様々なスペシャルアイテムが登場し、人気を集めていました。



25年間、多くのファンを魅了し続けてきたファーストアローズは、この先も、シルバーアクセサリーを始めとする、魅力ある様々な作品を私たちに提供し続けてくれることでしょう。




まとめ



今回は、ファーストアローズの歴史についてご紹介しました。



多くのアクセサリーブランドが工場での生産にシフトしていく中で、今も工房で職人の手によってひとつひとつ完全ハンドメイドで制作し続けるファーストアローズ。



デザインも魅力的ですが、それだけでなく、手作りならでは優しい温かみを兼ね備えていることも、多くの人々を虜にしている理由なのかもしれませんね。



今後もファーストアローズは、日本を代表するシルバーアクセサリーブランドとして、さらに進化を遂げ続けていくことでしょう。